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スーグラ

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スーグラの特徴

スーグラは「SGLT2阻害薬」と呼ばれ、主成分は「イプラグリフロジンL-プロリ」。直径約8.6mm、厚さ3.9mm、淡い紫色の錠剤です。2014年アステラス製薬株式会社によって発売されました。

腎臓で糖を再吸収するSGLT2を抑制して、過剰に分泌された糖分を尿といっしょに排出、血糖値を下げる作用を持っています。

スーグラは、1型糖尿病および2型糖尿病患者の治療に用いられる薬。余分な糖分をからだの外に排出するため、体重を減らす働きも期待されます。

スーグラのやせるメカニズム

SGLTは「ナトリウム・グルコース(ブドウ糖)共役輸送体」と呼ばれるたんぱく質のひとつです。SGLTのタイプはSGLT1とSGLT2のふたつ。SGLTには栄養分を細胞の中に取り込む働きがあります。

腎臓にある近位尿細管は血液の中から必要なものだけを細胞内に吸収し、いらなくなったものは尿としてからだの外に出しています。SGLT2は限定的に近位尿細管に存在し、再吸収されるブドウ糖のうちほとんどがSGLT2の働きによるものだとか。

スーグラは「SGLT2阻害薬」。SGLT2のみに作用し、血糖値をコントロール。血糖値を抑えることで、体重を減少させるという仕組みです。

スーグラのメリット

スーグラのメリットは体重が減少すること。では、どのくらい体重が減るのでしょうか。あるデータで詳しくみていきましょう。

スーグラを1日1回100mg服用した場合。健康な人では1日あたり55~60gのブドウ糖を排泄します。ブドウ糖は1gあたり約4キロカロリー。1日あたり60g×4キロカロリー=240キロカロリー、1か月約7,200カロリーをからだの外に排出したことになります。内臓脂肪に例えると、6,000カロリーで約1kg相当です。

国内で実施した臨床試験によれば、スーグラを飲み始めて4週間目以降、2~3kg前後の体重の減少がみられたようです。通常の投与で平均約2~3kg、1か月10kg以上体重が減った例もありますが、約24週で横ばいになるとされています。スーグラ50mgを16週服用した場合。平均1~2cmウエストが細くなるようです。

スーグラの服用方法は1日1回1錠(50mg)朝食の前またはあと。経過を見ながら2錠(100mg)まで増量することもあります。

スーグラのデメリット

スーグラには、頻尿やのどの渇き、便秘、膀胱炎、体重減少などの副作用が報告されています。本来スーグラは糖尿病の患者さんに投与される薬。そのため、体重減少も副作用に含まれます。個人差がありますが、500ml程度尿が増える可能性も。

また、薬アレルギーや腎機能障害、服腎疾患、重度の肝機能障害、妊娠中や授乳中の女性など。尿検査や血液検査でケトンに異常がみられた人などは事前に医師に伝えてください。

ケトンはエネルギーが不足している、血液中のインスリンが極端に減少しているときに体内で増える物質。過剰に増えた状態を「ケトーシス」といいます。

ケトーシスになると、吐き気や嘔吐、腹痛など消化器系に症状が起こります。ひどくなると、意識障害や昏睡といった危険を伴う病気です。

スーグラとほかの薬との併用もお互いの作用を強める、弱める可能性があるので、気をつけましょう。一般用の医薬品や栄養補助食品もこれに当てはまります。服用するときは医師に相談してください。

スーグラを受ける際の注意点

スーグラは利尿作用を促す薬。脱水症状には注意しましょう。スーグラを服用している期間は、ふだんより多めに水分を取ること。

ただし、なにを飲んでもよいというわけではありません。糖分が含まれているスポーツドリンクを飲むと、血糖値を増加させてしまうことに。お茶や水がおすすめです。

スーグラの特徴は糖分を尿といっしょに排出すること。激しい運動をしたあとは低血糖の症状が起きる可能性があります。激しい運動をするときは飲むのを控えてください。もし、症状があらわれたら、糖分を含む食べ物やジュースを飲みましょう。

飲み忘れてしまったときは、1回分を飛ばしてください。忘れたからといって2回分をいっしょに飲むのは危険です。くれぐれも用法用量を守って服用しましょう。

スーグラは医師による処方が必要な薬です。ネットで検索して購入できるものではありません。通販で販売されている半分以上は偽物だという話も。服用すると重篤な副作用を引き起こしかねません。処方されなかったからといって安易に手を出さないでください。

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監修医師

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川端 久雅先生

日本美容外科学会(JSAPS)専門医
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TEL:0120-299-939

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